海外出産と国籍留保

投稿者: | 2015年9月30日

夫妻のどちらかが日本人だった場合、海外で出産しても「国籍法第2条(出生による国籍の取得)」により、出生した子供は日本国籍を取得できます。また、出産から3か月以内に当該国の在外日本大使館あるいは領事館、又は日本の本籍地のある役所に届出を出す必要があります。その届出の際に、海外の公機関で発行された「出生証明書」とその日本語翻訳が必要となります。日本は「血統主義」を採用している国で、どちらかの親の国籍が生まれる子供の国籍になります。しかし、米国、カナダ、ブラジル、アイルランド、アルゼンチン、フィジーなどは、「出生地主義」を採用しており、その国で生まれたすべての者にその国の国籍を付与するので注意が必要です。(※「出生地主義」を採用しているのは世界の2割程度です。)もし、どちらかの親が日本人でも「出生地主義」を採用している外国で出産した場合、「二重国籍」を持つことになります。海外で出生して「二重国籍」を取得する権利があっても、前述したように3か月以内に出生届を日本の関係機関に提出し、国籍留保の手続きを行わないと、出生時にさかのぼり日本国籍を失うことになります。ただし、その者が20歳未満で日本に住所を持つ場合は日本国籍を再取得することが可能です。また、「二重国籍」を持つ者でも、日本では「二重国籍」が認められておらず22歳になるまでにいずれかの国籍を選択する必要があります。

国籍留保 ・・・・・・ reservation of nationality
出生証明書 ・・・・・・ birth certificate
血統主義 ・・・・・・・ Jus sanguinis
出生地主義・・・・・・・ jus soil
二重国籍 ・・・・・・・ dual nationality