日本の公証人と米国のnotary public

投稿者: | 2015年9月15日

「公証人」を英訳すると「notary public」とか「notary」という言葉になりますが、日本の「公証人」と米国の「notary public」とでは、社会的地位や付与権限および成り立ちなどが異なります。日本の公証人は、公正証書作成や私署認証の認証などを執り行う法務大臣が任命した法律の専門家で公務員に相当します。公正証書は、法律に基づいて作成される公文書です。元裁判官や元検事などの法務経験者がなることが多く、地方の各法務局の管轄区内の公証役場で執務を行います。定款の認証は公証人しか認証できない等、公証人法に基づき公証人には特別な権限が与えられています。
一方、米国の「notary public」は、もっと一般的でカジュアルな性質です。米国には戸籍制度が無く役所への届出も必要ないケースも多く、さまざまな証明書や書類に対して公的認証を受けるには州からライセンスを受けた「notary public」と呼ばれる公証人に証人になってもらう制度です。日本の公証人とは異なり、米国の「notary public」は認証のみを行ないます。銀行などでも公証人による認証サービスが行われている所が多くあります。米国はサイン社会だけにそのような公証人の需要も高く、日本よりも簡単に公証人になることができ、任命されている人数も多いです。米国の公証人「notary public」で受けた認証は、日本でも有効な認証として扱われます。米国人が日本に居ても、米国永住権を持つグリーンカード取得者であれば、駐日米国大使館や米国領事館でサイン証明を受けることができます。

公証人 ・・・・・・ notary public (notary)
公証 ・・・・・・ notarization
公正証書 ・・・・・・・ notarial deed
永住権 ・・・・・・・ permanent residency
サイン証明 ・・・・・・・ certificate of signature
大使館 ・・・・・・・ embassy
領事館 ・・・・・・・ consulate